秋の上野で屋根探訪?

こんにちは、荻原です。

上野の博物館へ行くついでに、周辺のお堂を見学してみました。

 

まずは国立博物館の並びにある寛永寺開山堂。寛永寺の創設者であり、徳川家康のブレーンとして活躍し、仏教界においても大僧正の地位まで登りつめた天海(慈眼大師)を祀るお堂です。本葺瓦の立派な入母屋屋根です。余談ですが、この天海さん、実は生き残った明智光秀本人ではないかという俗説もありますよ。来年の大河ドラマでの主人公ですよね。

 

 

こちらは同じく寛永寺の根本中堂です。

そもそも現在の上野公園一帯はすべて寛永寺の敷地でした。江戸幕府創設期、前述の天海大僧正は、京都周辺を模して寛永寺の多くの堂宇を建てました。ちなみに寛永寺の山号は『東叡山』。これは東の比叡山の意味です。比叡山延暦寺の中心的なお堂が『根本中堂』なのです。

こちらも本格的な入母屋屋根。

 

国立博物館正門の左側にたいそう立派な門があります。

これは鳥取藩池田家の江戸屋敷にあったものを移築したものだそうです。鳥取池田家は戦国時代に活躍した池田恒興の家系です。

屋根は入母屋の大屋根の下、左右に唐破風が配置された珍しいものです。

 

そしていよいよ本日のメインイベント。『天皇即位記念 正倉院の世界』展へ。入館まで45分待ち。

奈良東大寺正倉院に眠る天皇家のお宝がこれでもかと陳列されていました。

 

 

 

我々のお目当てはこの『蘭奢待(らんじゃたい)』。一見なんだかわからないと思いますが、香道に使う香木です。別に香道の趣味があるわけではありません。古の昔から、時の為政者(天皇や武家の頂点に立つ者)が権力の誇示の為に切り取ってきた物(本物)が観たかったのです。かの織田信長も、天皇に無理矢理許可を出させて、切り取っています。

一体どんな香りがするのでしょうかね?

 

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