コロナ禍になってから、おおよそ3年ぶりに遠方への出張をしてきました。
折角広島県へ遠出するので、瀬戸内海の島めぐりもすることにしました。
瀬戸内海でも橋でつながっている島々は簡単に行けるのですが、やはり簡単に行けない島めぐりをするため、何度もフェリーに乗り景観保存地域を観て回りました。
この街並みは築100年位の建物の集合体で素敵な風景でしたね!昼間でしたが人通りもなく閑散とした街並みです。でも、綺麗に保存されていて古いけど美しいです。
関東ではあまりお目にかかれない壁です。
材木を焼いて表面を炭にして暴風雨にそなえます。指で触れると指に炭が着くくらい真っ黒でした!
道のカーブに沿って建てられた家の屋根と塀がアール形状に違和感なく施工されていました。面白い施工法ですね。これは和型瓦(本葺き)のなせる業かもしれません。
左の写真では、外壁のアクセントにも瓦をうまく利用して可愛らしく仕上げてありますね。右の写真の下屋の壁際には雨押え瓦が施工され漆喰で固められていました。
このような瓦があること自体知りませんでした。でも、このエリアの一部だけの施工法みたいでした。
マッチョ通り? あのマッチョではなく、言葉が訛って出来た通りのようです。意味は分かりません!
国の重要伝統的建造物群保存地区・笠島・マッチョ通りにある吉田邸を拝見させていただきました。築百年のお屋敷で、貴重な数々の品が展示されていました。隠し階段
が襖を開くとあったり、反対側の襖を開けると蔵に通じる廊下になっていたりと大工の遊び心がふんだんに作品として残っています。
欄間の模様は刀の鍔(ツバ)を一枚板にはめ込んでつくられていました。また、天井のライトは鼓の形の中に納められた変わったライトになっています。
床の間の掛け軸が凄くて、なんでも鑑定団に出品された伊藤若冲の雄鶏と雌鶏のつがいの2枚の掛け軸で、後姿の雌鶏と正面を向いている雄鶏の目が掛け軸の中で向き合う形で描かれていました。
保存地区内に洋風な建物がたまにあるのですが、何故か違和感なく普通に建物が自己主張していました。
是非瀬戸内海の島めぐりをもう一度してみたいものです。
地域に株式会社コトブキがあって良かったと思ってもらえるような企業になるよう、皆様とともに一緒に成長させていただければと願っております。