いつも大変お世話になっております。
株式会社コトブキの菊田です。
先日、倉庫に保管されている瓦の中から「本願寺瓦の巴」を拝見しました。
写真に写っているのは、寺院建築でよく使われる巴瓦(ともえがわら)で、軒先や棟部分の装飾として重要な役割を担う瓦です。

本願寺の刻印
瓦の端部には「本願寺」と刻まれており、歴史ある寺院の屋根を飾っていたことがわかります。巴瓦は、古来より火除けや厄除けの意味を持ち、寺社仏閣の屋根瓦には欠かせない存在です。

巴瓦の役割
巴瓦は単なる装飾ではなく、雨水を受け流し屋根の耐久性を高める実用性も兼ね備えています。また、巴瓦は寺院の格式や由緒を象徴するものでもあり、瓦一枚一枚に職人の技と祈りが込められています。
保存と継承
現在では瓦屋根の建築が少なくなりつつありますが、こうした歴史ある瓦を手に取ると、日本の建築文化の奥深さを改めて実感します。瓦は単なる建材ではなく、時代を超えて建物を守り続けてきた文化財でもあるのです。

写真のように「本願寺」と刻まれた巴瓦は、まさに歴史の証人。
今後もこうした瓦を大切に残し、次世代へと伝えていくことが、私たちに求められているのかもしれません。
元瓦職人だけあって屋根に上がらせたら天下一品。器用でありながら人として不器用さも有り憎めない存在。茨城なまりがなごみポイント。













